約 12 分で読めます。
自分は↓の記事にある構成で運用していますが、vpnserverがAWS上で動いていて、月10USDかかってしまっているので、自宅に引き込むことにしました。
最近AmazonやAliExpress、Temuで中国製ミニPCが安く売っていて、これを買ってみました。
N100、16GB RAM、512GB SSDで25500円でした。
手のひらサイズ、見た目もMac Miniみたいな感じで良さげ。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/030eaa0104e32f7798aeb0bb4cfe2f7a.jpg)
注文、到着
注文して翌日に届きました。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-4.png)
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5.jpg)
確かに手のひらサイズです。
200gくらいなので、超軽い。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-1.jpg)
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-23.jpg)
ディスクのバックアップ
Windows11が入っているとのことでしたので、まず512GB SSDのバックアップを取りました。
やり方はいつもの通り適当にLinuxをUSBメモリに入れてLive起動し、適当なUSB SSDを装着して、dd/gzipで。
# time dd if=/dev/sda bs=32M status=progress | gzip -c > /media/ubuntu/901cbac0-7d41-45ff-8d08-263e03e160b1/sda.gz 512110190592 bytes (512 GB, 477 GiB) copied, 4505 s, 114 MB/s 15262+1 records in 15262+1 records out 512110190592 bytes (512 GB, 477 GiB) copied, 4507.27 s, 114 MB/s real 75m7.279s user 59m5.311s sys 9m9.402s
パーティション構成は以下のとおりでした。
それぞれmountでマウントできたので、問題なくバックアップできてそうでした。
$ sudo fdisk /dev/sda Welcome to fdisk (util-linux 2.37.2). Changes will remain in memory only, until you decide to write them. Be careful before using the write command. Command (m for help): p Disk /dev/sda: 476.94 GiB, 512110190592 bytes, 1000215216 sectors Disk model: GN-512-2242 Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disklabel type: gpt Disk identifier: F7D889B4-CD71-4079-8943-6B627EEF8E9C Device Start End Sectors Size Type /dev/sda1 2048 206847 204800 100M EFI System /dev/sda2 206848 239615 32768 16M Microsoft reserved /dev/sda3 239616 212414463 212174848 101.2G Microsoft basic data /dev/sda4 212414464 605495295 393080832 187.4G Microsoft basic data /dev/sda5 605495296 998574079 393078784 187.4G Microsoft basic data /dev/sda6 998576128 1000214527 1638400 800M Windows recovery environment
Ubuntu Serverインストール
インストールするUbunbu Serverはここからダウンロードできます。
Ubunbu Serverを適当なUSBメモリに書き込みます。
– /dev/sdcがUSBメモリ
$ sudo dd if=./ubuntu-22.04.3-live-server-amd64.iso of=/dev/sdc bs=32M
ミニPCに装着して起動。
初期状態はSSD起動なので、USB起動するように変更します。
まずESC連打してBIOS設定に入ります。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-2.jpg)
Bootに移動。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-3.jpg)
Boot Option #1をHard DiskからUSB Deviceに変更します。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-4.jpg)
Save & Exitに移動し、Save Changes and Exitします。
先ほど変更した設定項目を保存するか聞かれますので、Yes。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-5.jpg)
自動的に再起動し、USBメモリのブートローダーが起動します。
Try or Install Ubuntu Serverを選択。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-6.jpg)
OSインストーラーの言語を選びます。
Englishを選びます。
日本語はないですが、PCに慣れた方なら簡単に読める英語ばかりです。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-7.jpg)
インストーラー自体を更新するか聞かれます。
新しいほうが良いと思ったので、Update to the new installerを選びます。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-8.jpg)
キーボードレイアウトを選びます。
自分はUSキーボードを使っているのでそのままで。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-9.jpg)
Ubuntu Serverは初なので、Ubuntu Serverを選びます。
今度mininizedに挑戦してみても良いかも。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-10.jpg)
ネットワークコネクターを自動検出してくれます。
初期状態ではDHCPで、自動的にIPアドレスを取ってくれます。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-11.jpg)
私はサーバー用途に使いたいので、IPアドレスを固定にします。
ちなみにPCに向かって右側がenp1s0、左側がenp3s0です。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-12.jpg)
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバーを指定すればOK。
とても簡単。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-13.jpg)
プロキシを使っていないので、空欄で。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-14.jpg)
パッケージサーバーとの導通確認が始まります。
This mirror location passed testsと表示されたらDoneで。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-15.jpg)
OSを入れるディスクのパーティション構成を聞かれます。
自分はLVMを使わない構成にするため、Set up this disk as an LVM groupのチェックを外しました。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-21.jpg)
パーティション構成を確認します。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-22.jpg)
通常操作時に使うユーザーを作成。
Your server’s nameは/etc/hostnameに反映される(はずの)名前です。
自分がわかればOK。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-16.jpg)
Proにするか聞かれます。
自分は今のところProを使うつもりがないので、Skip for nowとしました。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-17.jpg)
OpenSSHを入れるか聞かれます。
通常サーバー用途ですとSSHでログインすることが多いと思いますので、入れる方が良いです。
– Install OpenSSH serverでスペースを押してXを入れる。
最初はパスワード認証で初期設定するので、Allow password authentication over SSHにXを入れておき、後で鍵での認証に切り替えます。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-18.jpg)
なにか追加したいソフトウェアがあればここで指定できます。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-20.jpg)
インストールが始まります。
5分くらいで終わったような気がします。
Reboot Nowが表示されたらEnterでインストーラーを抜けます。
![](https://linuxfun.org/wp-content/uploads/2023/09/image-5-19.jpg)
再起動時にESC連打し、USBメモリからの起動をSSDからの起動に切り替えておきます。
とりあえずRAMやディスク使用量を確認してみました。
RAMは250MBくらい、思ったより使用量が少ない。
free -h total used free shared buff/cache available Mem: 15Gi 244Mi 14Gi 1.0Mi 320Mi 14Gi Swap: 4.0Gi 0B 4.0Gi
ディスクは7GBくらいです。
こんなもんか、という印象。
df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on tmpfs 1.6G 1.8M 1.6G 1% /run /dev/sda2 468G 7.0G 437G 2% / tmpfs 7.7G 0 7.7G 0% /dev/shm tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock /dev/sda1 1.1G 6.1M 1.1G 1% /boot/efi tmpfs 1.6G 4.0K 1.6G 1% /run/user/1000
SSHログインすると、温度が表示されました。
室温は24℃だったので、49℃というのはやや高めか?と感じました。
ssh yasu@192.168.1.xxx (略) Temperature: 49.0 C (略)
あとはこのあたりを真似して初期設定をやっていこうと思います。
終わりに
いかがでしたか。
手のひらサイズ、いろいろ遊べそうなPCが2万円台で買えるとは、いい時代になりました!
Comments